主人公と契約するメインサーヴァントのひとり。
赤い外套に身を包んだ、二十代中盤の青年。
弓兵のクラスでありながら白兵戦を主体にする錬鉄の英霊。緑衣のアーチャーとの混同を避けるため、紅茶、赤アーチャー、と呼ばれる事も。
一人称は『私』。ある条件でのみ『オレ』と洩らしてしまう事も。
もう何回解説したか分からなくなる程度にはお馴染みのサーヴァント。
皮肉屋で冷徹、そのくせ面倒見のいい執事系サーヴァントとも言う。他の英霊たちとは出典が異なるため、正統な英霊とは言えない。
この英霊は守護者と呼ばれるもので、人類の“存続するべき”無意識が生み出した防衛装置のようなもの。
要は名も無い人々が選出した、顔の無い代表者だ。
『人類の滅亡を加速させる害悪が現れた場合、これを成立させる要素をすべて消去する』といった目的で守護者は現れ、仕事をこなす。
人知れず人類滅亡の危機を潰している、時代の補修人といったところ。この抑止力が働かなくなったとき滅びは速やかに進行し、人々はもう取り返しの付かない“終わり”と体面する。
この英霊がなぜ守護者の一部になったのかは、EXTRA本編を参照のこと。
基本的に冷徹な仕事人なので、私情を挟めない法の執行官、とイメージするとしっくりくる。いつも厳[いか]めしい顔をしているのはそのあたりの不自由さ故なのだろう。
弓の騎士として確立しているが、もともとは旧世界の魔術師。
投影魔術……道具をイメージで数分だけ複製する魔術……を用い、多くの名剣、魔剣を模造する贋作者[フェイカー]。
基本武装が弓になったのは、彼が英霊としてはそこまで強力ではなく、最終的な戦闘スタイルが狙撃に落ち着いたからと思われる。
stay nightのアーチャーとほぼ同一存在(同一人物ではない)だが、英霊としての真名は異なる。
なぜ彼の真名が人名ではなく名詞なのかはEXTRA本編のスペシャルマイルームで語られる。
キャス狐と違って見るのはたいへん簡単。各回戦ごとにこまめにマイルームでトークしていればフラグ達成ですよ白野さん。
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CCCでは赤ジャケ半裸のヘンタ───赤いレザージャケットをスタイリッシュに着込んだ、頼れる無頼フォームで登場。
月の裏側であろうとクール&ワイルドに状況を把握、記憶を失った主人公を助けていく。その在り方は口うるさい教官のようだ。
CCCにおけるライバルはメルトリリス。
女主人公+アーチャーの組み合わせでのみ、メルトリリス関連のイベントはがらりと内容を変える。
またサーヴァントENDもアーチャーだけはその在り方が異なっている。
セイバーたちは『現在から始まる未来』であり、
アーチャーは『未来から始まる現在[イマ]。
なぜそうであるのかはアーチャーと戦い抜いた“貴方”なら、言葉にせずとも理解できている筈だ。