ヘクトール

“赤”のライダー、アキレウスの生前最強のライバル。トロイア戦争において、トロイア側最高の英雄であった。また、弟であるパリスはトロイア戦争の原因を作った張本人である。
アキレウスとは完全に真逆の英雄で、髭を生やしてトボけ気味のおっさん。一人称は「オジサン」、常に飄々とした態度で戦場を蹂躪する。
冷酷だが残忍ではなく、秀才だが天才ではない。アキレウス他、名だたる英雄たちを前にして一歩も退か……ない訳ではなく、二歩も三歩も退いて油断したところを殴りつけてはまた逃げて、遠くにいると思ったら泥をぶつけてくる、と、とにかく籠城戦にかけては最強を誇った。
ドゥリンダナ、と呼称される長剣兼投槍を使い、その投擲で飛び道具にかけては最高ランクの硬度を誇る『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』の六つを砕いた。
アキレウスは彼と雌雄を決するために、一か八か己の不死性を一時放棄して決闘を挑んだ。アキレウスを獲れるかもしれない、という誘惑に勝てなかったヘクトールは一対一の勝負を挑み、紙一重で敗れ去ってしまった。
アキレウスにとって、生前死後問わず再戦したくない人物ベスト3に入るという。残り二人はペンテシレイアとケイローン。

Fate/Apocrypha material: Fate/Apocrypha用語辞典