五章ラストに展開される特殊ダンジョン。
メルトウイルスに侵された桜をケアするため、主人公はコードキャスト・万色悠滞によって桜の電脳体に潜入した。
要はインナースペースである。医療行為として人体に潜るのは古典SFによく見られたギミック。
CCCの初期基本コンセプトは『ヒロインへのサイコダイブ』だったため、仕様が変更してもこのイベントはきっちり残された。
没になったシナリオでは、ヒロインダンジョンにされるのは桜・凛・ラニの三名であり、この中でもっとも好感度の高いヒロインがメルトリリスに襲われる設計だった。
のちに凛とラニが序盤のいけに……もとい、ボスに格上げされたため、ダンジョン化するのは桜ひとりになった。
端的に言ってしまうとstay nightにおけるHシーンの代わりというか、ヒロインと深く結びつく行為をRPG的に落とし込んだもの。電脳お医者さんごっこと思いねえ。
しかし、その話を聞いた武内崇(BIG BOSS)は
「なるほど。それはいいアイデアだ。───当然、赤セイバーのもあるんだよね?」
と切り返してきた。
確かに桜だけではユーザーの期待に応えていない、とライターは反省し、サーヴァントダンジョンも実装するようシナリオを付け足した。あいかわらず、このあたりの勘どころは凄まじいBOSSである。
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