キャスター(狐)

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主人公と契約するメインサーヴァントのひとり。
たやさぬ笑顔とおしゃまな毒舌、ピンとはった狐耳がトレードマークの美女。通称キャス狐[こ]。
魔術師[キャスター]のクラス通り、呪術をメインに使う和風サーヴァント。バリバリ呪うぞっ☆
一人称は『私[ワタクシ]』。ギャルギャルしく砕けたり、思いっきりぶりっ娘の時は『アタシ』。
Fateでは珍しい、これでもか、というくらいマスターにぞっこんなサーヴァント。
目標は主人公の妻になること。夢や目的ではないところが現実的でたいへんコワ可愛い。
普段は脳天気かつ恋話[コイバナ]しかしない、自他共に認めるギャル系サーヴァントだが、根はリアリストで合理的……神とはシステム的なもの……なので、時たま、さらっと真理を射る台詞をこぼす。
赤セイバー曰く、
「キャス狐はハレンチを気取っているだけで、根は聡[さと]い女」とかなんとか。

その正体は反英霊であり、神霊クラス……というか、ほとんど神さまである。
力を失っているので人間の英霊レベルであるが、尾を増やし、霊格を最高値まで上げた場合、人間の知覚では全容が測れないほどのモノとなる。
それも当然、彼女の大本(おおもと)は日輪を奉ったモノ。その存在規模は太陽と同義なのだから。
ちなみに尾を一本取り戻すたび、キャス狐の力は九倍になっていく。マックス状態である九尾にもなれば、その数値は九の九乗。
仮にAランクサーヴァントの能力数値を100(宝具のぞく)とすると、一尾キャス狐の能力数値を9ぐらい。一尾ではこの通り、どうあってもAランクには勝てないキャス狐だが、尾を増やしていくと……いや、比較するのも馬鹿らしい。
隠すべき真名をあっさり明かしたり、聖杯戦争に興味がなかったり、そもそも世界を観る視点が違ったり、と他の英霊たちとは一線を画するチートキャラでもある。自然現象の具現───神霊クラスのモノがなぜ霊格を下げて人間の真似事をしているかについては本編のスペシャルマイルームを参照のこと。

しかし、そこまでの神クラスなのにゲーム中での性能は最弱。宝具は使えないわ、紙装甲なので油断すればあっさりゲームオーバーという地獄仕様。お馴染みの設定だけなら最強キャラですね、分かります。
キャス狐を選ぶプレイヤーは、それこそ黄泉の比良坂を登るぐらいの覚悟を持ってもらいたい。
反面、パラメーターが強化された後半は雑魚・ボスとわず完勝できるキャラにある。魂の改竄はとにかく魔力を重点的に鍛えるンだ!
好きな物は温泉旅行(温泉ではない)、愛情料理(を調理している時)、自分へのプレゼント。
嫌いな物は犬、半端なイケメン、二人の時間を邪魔するもの。
苦手なものは100%天然の愛されキャラ。ハンパな天然キャラである自分じゃあ勝てないと思い知っているらしい。過去に何があった、キャス狐。

CCCではSMルックなボンテージ/ゴシックドレスで登場。イヤそうに見えて本人はノリノリ、可愛い服ならなんでもコーイ!という有様。数少ない和風サーヴァントとしての衿持なぞ、スイーツ英霊は持ち合わせてはいないのだった。
CCCでのライバルはパッションリップ。
ただでさえ殴られたら瀕死のキャス狐にとって、一撃の大きいリップはまさに即死モンスター。
加えてヤンデレから卒業したものとして、リップの視野狭窄はイライラするものがあるようだ。
また、キャス狐といえばサーヴァントENDの優遇っぷりも外せない。
まさかの二枚イベント画という暴挙……ッ!
誰特感ハンパない最後の一枚……ッ!
しかも男女差分付き……ッ!
当初の予定では「はい、あーん♥」のイベント画は存在しなかったが、開発スタッフで顔を合わせ、「最後のイベント画がタマモナインで終わるのはいかがなものか」と結論。
予算も時間もとっくに食いつぶした状態でワダアルコさんにご相談したところ、「はい、あーんり」をなんとかしてくれたのであった。

翻訳者注
  1. ^ きつね。
Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典