基本設定

「Fate/Grand Order」製作に向けて、企画初期に奈須きのこが執筆した基本設定及びあらすじを初公開。
※掲載されている原稿は2014年に書かれた最初期のものです

・世界観

西暦2015年。
魔術がまだ成立していた最後の時代。
社会は人間の手で構築されていたが、世界の真理を握っていたのは魔術師だった。
魔術は科学では解明できない過去の人間の技術を司り、科学は魔術では到達できない未来の人類の技術を積み重ねる。
彼等は決して相容れない学問の徒だが、ある一点において志を同じくしていた。
魔術であれ科学であれ、それを研鑽する人間がより長く繁栄すること——即ち、人類史の守護である。

人類継続保障機関 ※1
// 人理継続~の方がらしいかも

魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅(バッドエンド)を防ぐために成立された特務機関。
人類史を何よりも強く存続させる事を目的とした計画の名の下に、魔術・科学の区別なく研究者が集められた。

西暦1950年
事象記録電脳魔・ラプラス成功。※2

西暦1990年
疑似地球環境モデル・●●●完成。※3

西暦1999年
近未来観測レンズ・シバ完成。※4

西暦2004年
守護英霊召喚システム・フェイト完成。

西暦2015年
霊子演算装置・トリスメギストス完成。※5

輝かしい成果は続き、※1により人類史は100年先までの安全を保証されていた。
だが2015年、4月。
何の前触れもなくシバによって観測されていた未来領域が消失。
計算の結果、人類は2015年12月で絶滅する事が判明——いや、証明されてしまった。

なぜ。どうして。だれが。どうやって。
多くの疑問に当惑する※1の研究者たち。
そんな中、シバは新たな異変を観測した。
西暦2004年 日本 ある地方都市。
ここに今まではなかった、「観測できない領域」が現れたと。
※1はこれを人類絶滅の原因と仮定し、いまだ実験段階だった第六の実験を決行する事となった。
それは過去への時間旅行。
術者を霊子化させて過去に送りこみ、事象に介入する事で時空の特異点を探し出し、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式。
その名を聖杯探索——グランドオーダー。
人類を守るために人類史に立ち向かう、運命と戦うものたちの総称である。

※2 ラプラス

魔力だけなら過去に送れる事を利用した、「現在」から「過去」に魔術を成立させ、周辺一帯の事象を記録する使い魔を発生させる。使い魔は一年で活動を停止し、結晶化。現代で回収する事で過去の事象を確認できるようになった。
ただしラプラスが結晶化してからの年月が長ければ長いほど破損する可能性が高いため、術者はより強度なラプラスを作りあげねばならない。西暦以前に送りこまれ、現代まで残るほどのラプラス成功は一件もないとする。

※3 地球モデル

魔術によって現在までの地球のデータを地球そのものからリードし、これによって作りあげた疑似地球。その在り方は近未来100年まで予測設定できる。
外観は地球のミニチュア……ではなく、真っ黒い暗黒の星。残念ながら人間の知覚ではこの地球を覗く事はできなかった。

※4 シバ

※3を覗く為に作られた特殊レンズ。
これによって未来の細部は分からないものの、どの地域にどれだけの文明が発達しているのかを読む事が可能になった。
どのような結果であれ、人類が100年先まで存命している証左となっている。

※5 トリスメギストス

アトラス院からの技術提供で完成した霊子コンピューター。詳しくはEXTRAマテリアル参照。
トリスメギストスによってマスターは過去に“存在する事”が立証され、過去への干渉が可能となる。