間桐桜

本編の正ヒロイン。
瑞々しい長髪と癒し系の笑顔、ひそかにヒロイン中最高のプロポーションを持つ、まさに真打ちヒロイン。
でもやっぱり目立たない不遇の娘。
穏やかな日常を象徴するヒロイン……なのだが。
何を間違ったか、全ルート中もっとも悲惨な目にあった人。
それも当然、初期コンセプトは「浅上藤乃タイプ」。
これで血を見ないワケがない。
士郎の一才年下の後輩で、かなり複雑な出会いをしている。
四年前の四月頃に高飛びをしている士郎を目撃、同年間桐邸に遊びにきた士郎と対面で、
士郎が間桐邸に遊びに来た時だけがんばって挨拶して、一年半前に衛宮邸のお手伝いに通い始めた。
以後は段々と衛官邸に慣れていき、藤ねえに影響され、明るく元気な間桐桜になったワケである。
大人しい性格で、とにかく我慢強い。
基本的に誰かを恨む、という事はなく、自責ばかり溜めていく困ったちゃん。
慎二クンも臓硯のダンナも恨まなかったクセに、凜だけに反応していたのは、彼女が自分に最も近い存在 だから。
自分、ないし自分に近いモノには素直になるようです、ハイ。
皆さんご存知の通り、受け身に見えてやる時はとことんやる、本編中もっとも色仕掛けの似合う女の子。
常に先輩大好きオーラを纏っているが、肝心の士郎は気付いているんだか気付いていないんだか。
母性本能が強く、とことん甘えさせてくれる魔性の女。
甘い蜜で男をダメにするぞ。
けど鬼子母神って知つてるかー。
スタッフ内ではトップ人気?
“追い詰められてるヒロイン”“どこか歪んだヒロイン”“お兄ちゃん大好き(はあと)”等、マニアックな方々から支持を得ていますよ?

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Fate/side material: Fate用語辞典
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保健室の上級AI。
役職はマスターたちの健康管理。言峰同様、聖杯戦争を効率良く運営するために存在している。
名字はその回の聖杯戦争の参加者の名字からランダムに選出される。今回は聞桐シンジの「問桐」をいただいたようだ。
限りなく人間に近い身体構造、人格形成をしているが、役職に徹しているため機械的な少女に見える事も。
桜本人は思慮深いが引っ込み思案で、常に相手をたてる性格をしている。
stay nightではぶっちぎりの不幸属性、
EXTRAでは保健室でお薬を渡すだけのカンタンなお仕事だったが、CCCではついにメインキャラを勝ち取った。……のだが、他の濃い面子に圧され気味。
元は『おとなしい、かいがいしい、あいらしい』と三拍子そろったヒロイン(※ムーンセル調べ)だが、EXTRAではどこかドライな、マスターたちから一歩引いた対応をとっている。
その在り方は恋を知らず育ち、いまだ夢を見ない少女像を思わせる。
CCCでも序盤は極めて事務的。
事件が進むたびに少しずつ人間味を帯びていく。
ラニとは同じ『作られたもの』としてシンパシーを抱いており、密かに仲がいい。
凛には苦手意識を持っているが、それは凛が桜の理想の少女像だから。ああいう風になりたい、と思っているから緊張してしまうのだろう。
……などと言いつつも、凛への対応が時に黒いのはご愛敬。桜タイプが持つ潜在的な攻め気質は、ムーンセルにすら解消できない構造的疾患なのであった。

Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典
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後輩系ヒロイン。プリヤにおいて、この年齢層の子がヒロイン扱いされるのは大変珍しいのではなかろうか……。
何やら色々と内に抱えた事情があり、かつては表情も暗く、言葉もあまり発さない子であった。しかし五年前の侵食事故により、兄も叔父も父も母もお爺様も■も、皆まとめて死亡。いきなり天涯孤独となってしまった。が、逆に言えばそれは「桜を抑圧するもの」があらかたいなくなったということでもある。士郎と出会い、初めての恋心を抱き、ようやく少女は少女らしく笑うことを知った。
ライバルもいない状況で、見てるこっちが恥ずかしいくらいに真っ直ぐと士郎へ好意をぶつけているのだが、悲しいかな士郎の意識は切嗣やら美遊やらに囚われていたのでイマイチ効果がないのであった。ようやく心を外へ向けられるようになった今ならば、桜のアプローチも士郎に届くかもしれない。

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PRISMA material/petit: Encyclopedia of Prisma Illya MOVIE