間桐臓硯

怪異バグじーさん。
以上。
シナリオ担当は大好き。
この人が出てくるとタイピングのノリが違うぜ。
やっぱり伝奇物には爺さんだよね、ふがふが。

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第四次聖杯戦争において間桐が払った犠牲といえば、屋敷の防衛結界を荒らされたのと鶴野さんの手首がなくなったことぐらいなもので、砕けた聖杯の破片を手に入れたことに比べれば安い安い。お爺ちゃん呵々大笑である。
サーヴァント戦そのものは雁夜に対する制裁の意味合いの方が大であり、もし本当に雁夜が勝ち残ったら、それはそれで臓硯としては、彼なりの美学に於いて実に微妙な気分だったかもしれない。雁夜については、逃亡者として日々怯えながら惨めに暮らしているぶんには看過してやるつもりだったのに、彼が間桐イズムにそぐわぬ英雄的自己犠牲を払おうとしたことが、老人の激憤を買ったのであった。「ウチの血筋のくせに生意気な!」という、生きながらに腐った亡者ならではの歪んだプライドがあるのだろう。
ちなみにバーサーカーの暴走によって刻印虫が死滅した時点で、臓硯は雁夜が死亡したものと認識していた。ようやく自由を得た雁夜が間桐邸に戻ってきたのは、臓硯が火事場に何か拾いモノがないものかと出かけていた隙であり、ちょうど行き違いになる形で、雁夜は何の邪魔もされずに桜の元にまで辿り着けたのだった。不幸が絶頂に達したときに妙な案配で幸運を掴むのが雁夜クオリティ、ということか。

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