猛虎硬爬山

もうここうはざん。
バーサーカー化した李書文が放つた対門宝具。
八極拳の秘門……奥義の一つであり、李書文が生涯頼りとした必殺の套路[どうろ]。
さあ、李書文といえばこの一手。お待たせしました、みんな大好き・猛虎硬爬山の登場だよ。
元二打はあくまで対人……人間の心臓を停止させるための一撃だったが、こちらは物理ダメージに特化した攻撃。
理性をなくしたアサシンがこちらを宝具として使うのは、もはや対手の鼓動や心理を読み解く事をしなくなったからと思われる。
流れるような連続攻撃で、初撃の動作が虎が山を掻きむしるように見える動作を取ることが多いため、これを猛虎硬爬山と呼んだ。
その一撃一撃が“李書文という武人を出力先にした、大地からのエネルギー”である。人間はおろか壁や扉、はては堅固な道場の門すら容易く粉砕する。

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