檻髪

おりがみ。琥珀ルート十日目のタイトルでもあるが、元は秋葉の能力名である。
秋葉は視認した生物から熱を奪う“略奪”の混血だが、その最大出力時の状態を檻髪と呼ぶ。秋葉の略奪は視認する事で発動するが、霊視を可能とする者なら、その過程は何か赤い糸のようなものが巻き付き、赤く焦がしているように視える。
これを最大限———対象のみならず、対象を含む地域全体を赤い糸で覆い、脱出不可能にした状態が檻髪なのである。琥珀ルート最終日、志貴が校舎から出られなかったのは校舎そのものが秋葉の檻髪に覆われていた為だ。
霊的な防御を持たない一般人には絶対的な攻擊法だが、アルクェイドのように霊格がケタ違いの相手には「世界中に蜘蛛の巣が張っていてうざい」程度の妨害にしかならないとか。感応者のバックアップがあれば、アルクェイドを縛り付ける程度の束縛はできるかもしれない。
メルティブラッドでは「赤主・檻髮」という名で秋葉、紅赤朱秋葉のアークドライブとなっている。余談ではあるが、遠野の当主が扱う武術は通常のものを『赫訳』、当主にのみ許されたものを『赤主』と分ける。赤主の上をいく禁忌中の禁忌を『紅主』と呼ぶ。

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