騎兵の英霊。高い機動性が求められ、強力な宝具を保有するサーヴァントタイプ。
本編のライダーも天馬に騎乗し、その突進力に物を言わせた戦闘を得意とする。
ライダー自身も特殊な英霊で、保有スキル、宝具数はサーヴァントの中でもで一、二を争う。
無口で自己主張をしないライダーだが、周囲に無関心という訳ではない。
むしろ色々考えすぎる性格なのだがポーカーフェイスで隠している。
性格的に桜と似たところがあるが、桜が庶民なのに対してライダーはお嬢さまタイプ。
物腰や口調も、上流階級っぽい厳しさが感じられる。
自分の長身がコンプレックスだったり、魔眼を見られると恥かしがったりするあたり、奥ゆかしい人なのかも。
その外見と武器からゲーム発売前は「アサシンでは?」 と予想されていたが、正体はまさかのライダーでした。
ニヤリ。
桜ルー卜では馬が合わないセイバーと文句を言い合いつつ共闘する、というシーンをやりたかったのですが、物語上没になりましたとさ。
ちなみに、桜ルート五日目の淫夢はライダーの仕業です。
死徒(吸血鬼)ではないが、吸血種。
彼女にとって最も効率がよく甘美な魔力補給が吸血な訳である。
一回戦で戦う事になるサーヴァント。
マスターはシンジ。
海賊以外、何者でもない出で立ちをした女丈夫。
その真名は大航海時代の道を開いた偉人、フランシス・ドレイク。史実では男性と伝えられているが、EXTRA世界では女性である。
気風のいい悪党として登場し、主人公にとって最初の壁となる。まさに処女航海だ。
フランシス・ドレイクは大航海時代、イギリスに生きた人物。冒険家であり、私掠船艦長(海賊)であり、艦隊司令官にさえなった。
世界一周を生きたまま最初に成し遂げ、その収益でイギリスを世界の覇者に導いた。
また、強壮であったスペインの無敵艦隊を葬り去り、太陽の沈まぬ帝国と呼ばれたスペインを事実上瓦解させた事により、太陽を落とした女(史実では男)……テメロッセ・エル・ドラゴ、と謳われた海の王者である。(エル・ドラゴとはスペイン語で悪魔という意味)
剛毅な享楽主義で、善人も悪党も区別なく扱う。
とにかく派手好きで、私生活も、戦争も、嵐のように吹きすさんだあと、何も残らないような刹那的快感を良しとする性格。
金銀財宝を愛しているが、彼女が愛しているのは『永遠に続く財』ではなく『花火のように消えていく財』。
「アタシが金貨を集めるのは、嵐のように使い切るためさね」
とジョッキ片手に金貨をバラまく豪快姐さん。
(そういった理由で、いかに黄金大好きでも“使い切れぬ財宝”を象徴するギルガメッシュとは相容れない)
人間嫌いではないが、人間好きでもない。
善悪兼ね合わせて揺れる人間に対する感情は「アタシを含めて、しょうがない生き物だねぇ」といったもの。呆れながらも楽しんでいる、というところか。
なので、人間の判断基準はおおらか。
『悪人だから』『裏切り者だから』といった基準でマスターを嫌う事はない。シンジのいびつさ、選民思想などは、それはそれでアリ、と流している。
サーヴァントである自分に不満はなく、また、シンジを役不足とも思っていない。海軍に肩入れした時から、無能な上官や、副官である自分に馴れているので.(そもそも手下がほしくて船長をやっていたワケでない)
シンジが悪党なら、悪党として自分も楽しくやろう、というスタンスなのだろう。なのでシンジと一緒にバカ騒ぎするも、「どうせ最後には何も残らないさ」という達観がある。
サーヴァントとしてマスターの望みはすべて叶える方針だが、マスターの能力以上の『貸し出し』はしない。そのあたり、商人としてたいへんドライ。
刹那的な快楽主義者であるため、その果てにあるものは華やかな没落である。
彼女は生……人生。人間としての意義、誇り……に執着するのではなく、死……万人共通に訪れる没落……を良しとし、愛していた。
彼女は生来の冒険家であり、開拓者である。
突き進み、克服し、略奪し、繁栄する。
その真価は『より強い困難』『自分より強いもの』との戦いでこそ発揮される。
まだ目覚めたばかりの主人公は、彼女にすればもっとも気の乗らない獲物に映ったことだろう。