両儀式

空の境界の主人公。志貴と同じく死の線が視えてしまう体質。
両儀という苗字にも、式という名前にもしかるべき意味があり、そのために志貴より数段上の直死の魔眼の保持者といえる。
志貴とは何もかもが正反対。月姫における志貴の性格は黒桐幹也に近い。
志貴の原型……といわれると、返答に困る。
作品的に両儀式は志貴より二年早いが、その元になるアイデアは月姫のアイデアであるからだ。
当時「あー、こりゃ話にならないや」と倉庫に仕舞われていたアイデアをそのままで使用したのが月姫。
「このままじゃ話になんないんで別物にしよう」と主人公だけ採用したのが空の境界ということ。
まさか三年間も『死の線』に付き合う事になるとは夢にも思いませんでした、はい。

月姫資料集: 月姫用語辞典
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十代後半の少女。物語の主役の一人。陰性。人を殺せない殺人鬼。
男のような乱暴な口調で、一人称はオレ。冷めた性格で、万事がどうでもいいように振る舞う。
十六歳まで和服しか着てこなかったが、高校で出会った同級生のちょっとした台詞から皮のジャンパーを購入。以後、冬は着物の上に革ジャンを羽織[はお]る、という妙な服装になった。
服装に拘[こだわ]っているように見えるが、実は本人何も考えていない。
好きなものを着るだけという考えで、その結果として『いつも着物』『履物[はきもの]は編み上げブーツかゲタ』『……気に食わないけど赤い革ジャン』という格好になっている。
ぶっきらぼうで薄情[はくじょう]で容赦[ようしゃ]がないが、時折びっくりするほど少女らしい反応をする。幹也曰く、動物に例えるのならウサギだとか。
人為的に二重人格者を生み出す両儀家の次女として生まれ、多人格の素質を認められ、兄を差し置いて両儀家の跡取りとなった。
幼い頃から自分が異常だと知っていた為、極度の人間嫌い&自分嫌い。それ故に冷めた性格になってしまったのだが、心のどこかで人並みの幸福を夢見ていた。
……その夢の具現に出会ってしまった事から、彼女の運命は大きく変動していく。
『識』という男性人格を持っていたが、事故によって失われた。その代償か事故の後遺症か、以後、死の線が視えてしまう体質になってしまった。
昏睡から目覚めた後は生の実感がなく、人を殺す事で生の実感を得ようと躍起[やっき]になるが、色々な偶然とか善意の妨害とかで上手くいったためしがない。
不確かな生の実感を抱きながら、今日も今日として橙子の事務所に通いつめるアンニュイ少女。
余談ではあるが、式の対人感情は中々に動物的。
好き嫌いに関係なく、まず一緒にいていい人間と一緒にいたくない人間とに分かれるのだとか。
一緒にいていい人間なら嫌いだろうと付き合っていくらしく、橙子は嫌い、鮮花は好き、というカテゴリーらしい。
幹也はと言うと、本人曰く「知らない」だそうで。

Garden of sinners Pamphlet: 空の境界設定用語集
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りょうぎしき。空の境界の主人公。志貴と同じく死の線が視えてしまう体質。
着物に革ジャン、編み上げブーツという出で立ち。ナイフを常備しているが、本当の得物は日本刀。
両儀という苗字にも、式という名前にもしかるべき意味があり、そのために志貴より数段上の直死の魔眼の使い手といえる。志貴とは何もかもが正反対。月姫における志貴の性格は黒桐幹也に近い。
詳しくは空の境界本編を参照のコト。

月姫読本 Plus Period: 月姫用語辞典改訂新版