聖堂

それ1が、かつて幽閉されていた世界。
牢獄であると同時に心地よい胎盤でもあるのか、自由になった後も、それは外の世界を傍観し続ける。
かつてそれが想像した数多の“願い”は、この聖堂にあるものをモチーフにして生み出された。
それが憧れ、恋した唯一の外界は朱色の月のみであり、以後、月をモチーフにした想像はタブーとされた。

翻訳者注
  1. ^ 「それ」に傍点。
Character Material: Prelude Explanation