夜劫家における麒麟児。時代を間違えて生まれてしまった天才。ある種の先祖返りである。
二巻において存在感を薄くしていたのは、雪信にとっては日常。その天才を発揮してしまうと、彼のホワイダニットは意味を失ってしまうからだった。
なお夜劫家が村正を使っていたのは、もとは神秘性以上に村正が実戦的な刀だったためである。先祖から年月を経るにつれて。実戦性よりも神秘性の方が勝るようになったのは、ある種の皮肉かもしれない。
また、蜘蛛を思わせるその異様な剣術は、夜劫ではなく退魔四家の技術が伝わったものだという。
人名