英霊召喚システム

カルデアで研究されていた秘匿儀式。
カルデアでは二〇〇四年、成功例第一号をもって“実現可能”と判断し、以降開発を進めてきた。
二〇一〇年にカルデアの召喚システムの要となる英霊(成功例第二号)が召喚されるも、彼はカルデアの研究方針に難色を示し、非協力的なスタンスをとった。
二〇一二年、第三号であるレオナルド・ダ・ヴィンチが召喚され、彼/彼女の協力で英霊召喚システムは実用段階に入っていった。
英霊召喚システムはレイシフト状況下での対応手段として用意されたもの、と前所長マリスビリーは注釈している。過去に何らかの異常が発生した場合、現在にいる我々に患部の摘出は不可能である。であれば、レイシフトで直接その時代に魔術師が赴き、問題を解決するしかない。だがたとえレイシフトが成功しようと、持って行けるのは魔術師の肉体だけ。現地で頼れる武器は何もない。
その為に英霊……サーヴァントが必要とマリスビリーは考えた。歴史がどれほど変異しようと、それが人類史の延長であるなら英霊は存在する。彼らの力を借りられるのなら、どんな時代であっても戦える、と。
「英霊は上位の霊的現象であり、英霊の座はこの次元より上の次元にある。
彼らは時間を超越するもの。カルデアのような人理保障の方式にはこれ以上ない協力者だ。なぜなら、契約さえしてしまえばどんな時代でも現れるのだからね」

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