万色悠滞

ばんしょくゆうたい。
殺生院キアラが開発した医療ソフト。
詠天流の密教修法をアレンジして作られた、霊子化電脳体へのハッキングコード。
メンタルケアを目的として開発された電脳術式[コードキャスト]だが、人権を侵す危険性をふくんでいる事からキアラ自身の手で封印された違法プログラム。
他者の電脳に侵入し、交信・感応から、その精神と魂とを自在に読み取る。
いってしまえば電脳世界での裸の付き合いで、文字通り、術者は相手のすべてを受け入れる事になる。
医療目的で開発されたものの、皮肉な事にその多幸感、安心感はあらゆる電脳ドラッグを上回っており、自我が薄いもの、意思が弱いものがこれを使用すると苦界……現実に戻る事を放棄してしまう事例が多発。
一部政府高官にも流行しだした時点で西欧財閥はこのソフトを違法と認定し、開発者である殺生院キアラを電脳犯罪者として国際指名手配犯とした。
電脳犯罪史上、最大の禁忌とも、当然の終着点とも言われている。

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