パッションリップ

愛憎のアルターエゴ。
大きすぎる胸と凶悪な爪が印象的な少女。
BBの心の一部を摘出して作られた上級AI。
女神系のサーヴァントを切り貼りして作られたハイ・サーヴァント。
戦いは好まないが、スキル・被虐体質によって人々から襲われる事になり、仕方なく迎撃している。
内向的で、一途で、思い込みの激しい性格。
デフォルト状態から主人公に好意を持っており、早い段階から主人公を陰から見守っていた。
が、主人公に近づくものは何であれ邪魔者なのか、味方である緑茶ですら排除対象になるというヤンデレっぷりを発揮する。
イデススキルは『クラッシュ&トラッシュ』。
視界に収まる物体[もの]なら、どれほど巨大な容量だろうと握りつぶす、虚数空間ならではの騙し絵的な圧縮技法[コーディック])。
リップは破壊に特化しており、相手が動かないもの……地形や建物ならBB以上の破壊力を発揮する。
もっともサーヴァントやマスター相手だと、すぐに危険を察知されてリップの視界から離脱→のろまなリップは追いつけない、というオチになるのだが。
ゲーム中では屈指のパワーキャラとして登場。
相手を包み込み、ねじ切り、胸の中に仕舞って独り占めする盲目的な求愛の化身である。

パッションリップに組みこまれた女神は三体。
一神目はインドの美の女神パールヴァティー。
盲目的に、そして献身的に夫である破壊神シヴァを愛した女神。
二神目は戦いの女神ドゥルガー。
パールヴァティーの側面とされるドゥルガーは、十本の神授の武器を持っている。パッションリップの巨大な爪はその十の剣を具現化したもの。
三神目は北欧の戦いの女神ブリュンヒルト。
恋した勇者と結ばれず、哀しみから破滅を呼んだ女王。ワーグナーの楽劇においてはブリュンヒルデとされ、死者の魂を天界に送る戦乙女として登場する。
言うまでもなく、こちらの顛末も愛に絶望し、愛する者をその手にかける悲劇だった。

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