カルナ

CCCで登場するサーヴァント。
クラスはランサーなのだが、マスターであるジナコが隠す気も無いので真名で呼ばれる事に。
カルナはインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、倒される側の英雄。
大英雄アルジュナの弓によって最期を迎えるが、その在り方は単純な悪ではなく、アルジュナと戦う運命にあった強大な敵として描かれている。
絶世の美男子だが、その目つきは鋭く、他人を寄せ付けないものがある。
敵には容赦なく無慈悲であり、その言動も余分なものがなく、人間性を感じさせない。
幽鬼のような白い肌と不吉な黒装束から、これほど悪役に見られやすいサ~ヴァントもそうはいない。
が、実はたいへん思慮深い、人間的に優れた人物。
たいていの事を「なるほど、そちらの事情なのだな」と受け入れ、それもあり、と認める賢人。
位置的には中庸なのだが、善である事を良しとするので性格は善。自己主張が乏しいかわりに、父(太陽神)の威光を守る事を至上としている。

カルナが『悪』と勘違いされる最大の要因として、その台詞回しがある。
カルナの言動は本質を突く。
自らを偽った言動。取り繕う態度、信念。
そういったものを見抜いて、率直に相手が言われたくない本質を語ってしまう。結果、たいていの相手に嫌われてしまい、戦闘を余儀なくされる。
激高した相手をなだめられるほど器用ではないカルナは、無言で「仕方あるまい」と槍を手にし、相手が諦めるまで戦いに付き合う事になる。
人それぞれの立ち位置を肯定するカルナにとって、相容れぬ信念も、理解できない美醜も、嫌悪の対象にはならない。
「それもまた良しだ。……いや。正直、少しばかり羨ましい」
と認めてしまう程である。
しかし、無口なカルナはその“本当に伝えるべき感想”を出せないため、結果として“あらゆるものを嫌っている”ように勘違いされてしまう。
これ以上ない忠犬サーヴァントなのだが、敵はおろかマスターにすら嫌われてしまうのは、このロベたさが原因だろう。

サーヴァントとしてジナコと契約したが、これといった願いはない。彼はただ、自らを呼び出し、必要としたマスターに仕えるのみである。
父が太陽神スーリヤという事もあり、その能力は特Aランク。破格の英霊ギルガメッシュと肩を並べる、強力無比なサーヴァントだ。
もっともマスターであるジナコが三流なので、その力は十全に発揮されない。彼はCCCに登場している時点で、もっとも大きな武具を失っているのだから。

サーヴァント戦においては文句なしの強敵。
前半のラストに立ちはだかるボスという事もあり、圧倒的火力を誇る。
上空からの爆撃・『梵天よ、我を呪え[ブラフマーストラ・クンダーラ]』は核爆弾ではなくなったものの、攻撃の隙間に落ちてくるというデタラメ仕様で、きのこもテストプレイで殺された。マジ殺しにきている。
あと目からビームが出るが、あれは眼力(めじから)を視覚的に表現したものであり、ビームではない。
「武具など無粋。真の英雄は眼で殺す……!」
というのが正式な台詞。ちょいシャクに入らなかったので、前半ボイスはカットされた。とことんメンズナックル系の男である。

Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典
§

玉藻の前陣営のサーヴァント。クラスはランサー。
インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄。
太陽神スーリヤの子であるが、様々な事情からその栄光を拝することのなかった悲劇の英雄。
不運ばかりの人生だったが、本人はまったく意に介していない。
父であるスーリヤから人並み以上の力を授かったのだから、艱難辛苦の道行きは当然の義務だと思っていた節がある。
施しの英雄とも呼ばれ、頼まれれば断れない人の良さが有名。
ムーンセルによって召喚されたトッブ サーヴァント。
SE.RA.PHに現れたおり、いちばん始めにタマモに勧誘されたので千年京についただけである。
見た目の鋭さ、言動の厳しさから近寄りがたい 怖ろしい人物と誤解されるが、サーヴァント界隈で随一の人の良さを持っている。

Fate/EXTELLA material: Fate EXTELLA用語辞典