キャスターカードの使用者

さわやか成金魔術師。油田とか持ってる。身勝手でプライドが高くうぬぼれが強い性格。
第四次聖杯戦争に参戦した際に、本体が「闇」に飲み込まれ死亡。人形に遺された人格だけがエインズワースの手駒として操られている。その第四次の際に使用していたカードも魔女メディアのものだった。
「どれ、神代の魔女の力とやら、確かめてみようじゃないか。どうせたいしたことはないんだろうだがね。なにせ数千年も経っている。神秘は薄れたかもしれないが、代わりにこちらには技術の進歩というものが……」
そして自信満々にインストールした瞬間、彼はその場に崩れ落ちたという。自らの中に生じた、魔女メディアとしての力が絶望的なまでに、完膚なきまでに、自分の自信を打ち砕くものだったからだ。
今までの自分の人生は何だったのか。魔術師としての研鑽は何だったのか。そう思ってしまうほどに、魔術師としての次元が違いすぎていた。自分自身の陳腐化という思いがけぬショックから立ち直る間もなく、彼はその戦いを終えることとなった。
彼は人形置換による精神欠落の他、そのショックから深刻な「記憶障害」を発症している。

「認められない。ありえない。あってはならない。ならば? そうだ。その通りだ。"記憶のほうが間違っている"に決まっている――――」

今の彼は、心の底から、その魔女の力を自分のものだと思っている。自分こそが本物の魔女であり、このカードをインストールしている時だけ本来の姿を取り戻しているのだ……と。聖杯戦争に勝利すれば、自分を陳腐な魔術師の身に貶めているこの呪いが解けると信じて、彼は今日も戦い続ける。
すぐやられたけど。

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