メルトリリス

快楽のアルターエゴ。
鋭利な刃のような両脚と、スレンダーな体が印象的な少女。
BBの心の一部を摘出して作られた上級AI。
女神系のサーヴァントを切り貼りして作られたハイ。サーヴァント。
好戦的で無慈悲。かつ加虐趣味を持つという、CCC屈指の女王キャラ。
構造的な美しさを好み、醜いものを許さない潔癖性。メルトリリスにとって主人公以外の生き物は道ばたの汚物にすぎない。
主人公に最大の快楽を与える事を目的とし、そのためなら創造主であるBBに反逆する覚悟さえある。
ただし、その『快楽』の正体はBB以上の災害であり、主人公とは決して相容れない。

イデススキルは『オールドレイン』。
BBのように相手を機能ごと取りこむ事はできないが、対象を純粋なエネルギー体まで熔解し、経験値として取りこむ事ができる。
メルトリリスはこのスキルを使って自らのレベルを限界まで上げている。
もし彼女にキングプロテアが持つ『成長制限解除』のスキルが備わっていたのなら、メルトリリスはBBをも越える最悪の怪物として現れていただろう。
自らを『蜜[どく]の女王』と名乗るだけあって、様々なドレインを扱う。
ゲーム中ではスピードスターとして登場。バレエをモチーフにした戦闘スタイルで主人公を追い詰める。
世界すべてを溶かし、取り込み、自分と主人公だけの世界を作ろうとする母性の化身。

メルトリリスに組みこまれた女神は三体。
一神目はギリシアの純潔の処女神アルテミス。
二神目は旧約聖書に登場するレヴィアタン、あるいはウガリット神話のリタンに由来する、蛇十字の杖。
三神目はインドにおける河の女神サラスヴァティー。
自然現象、中でも水や風、音楽や言葉、弁舌、詩文といった、流れるもの、を操る能力を持つ。

リップとは普通に仲が悪い。
憎み合ってはいないものの、一緒にいると気まずい、イライラする、というかこのままだとケンカになりそうだから用件すませて早く別れたい、というレベル。
これはもう本能的なもので、BBがアルターエゴたちを嫌うのと同じ理由と思われる。
それでも姉妹として互いを意識しており、メルトの最期の台詞は自分と同じ運命にあったリップにあてたものだった。
(一方、自分しか見えていないリップはメルトを邪魔者として嫌っているだけ)
初期案ではリップが砲台役としてその手にメルトを乗せ、相手に向けて振りかぶり、メルトをレーザーのように射出する……というメルトとリップのコンビネーション技も考えられていた。
その名もヴァージンレイザー・パラディオン。

メルト「行くわよ!合わせなさい、リップ!」
リップ「う、うん……!せーのっ……
(メルトごと、)死んで、ください……!」

クールながらも姉妹協力技にノリノリなメルトと、ああやだ、早く終わらないかな、とイヤイヤなリップ。
この通り、微妙に損な役回りのメルトだった。

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