日本の魔術

時計塔における魔術は、術者が魔術回路によって魔力を生み出し、多くは魔術基盤と接続することで魔術式とつながり、魔術を行使している。
対して、日本の魔術は、魔術回路によって魔力を生み出すところまでは同じだが、魔術基盤や魔術式ではなく、それぞれが契約した「その組織が奉じている神」(ほとんどは肉片など一部のみ)から、権能を引き出すことによって成立している。
その結果、時計塔から見れば、その魔術は極めてインチキくさい。なぜならば、彼らのやってることは規模こそ極小だが、やっていることは神代の魔術と同一――神の権能によって結果だけを確定してから、呪文によってその結果を拡大するという、あべこべな技法になっているからだ。
神様を利用するが、実際に信仰しているかはまちまち。
なお、神様のカケラを組織の全員で「共有」するという理念は、大陸の思想魔術の影響を受けている。

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