ラニ=VIII

ラニ=えいと。
聖杯戦争に参加したマスター。
国籍はエジプト。サーヴァントはバーサーカー。
褐色の肌に白い上着、紫の髪とメガネが印象的。
人間味が薄く、感情表現も乏しい、無垢な人形のような少女。
『自分』を持たない上に、常識を持ち合わせていないため、いつまでたっても主人公とはかみ合わない。ラニにとって守るべきは、自分を作り出した師の命令だけなのだ。
基本能力[スペック]は天性の天才であるレオを上回る、最高級の人造人間。
その心臓はヘルメスと呼ばれる、この世界では未だ完成していない筈の第六世代型量子コンピューターで出来ている。
(……ヘルメスはアトラス院の技術の結晶であり、錬金術の基本にして最奥の秘儀、賢者の石ではないかと考察できる……)

ラニは人間ではない。
アトラスの錬金術師、エルトナム院長によって作られた人造人間、ホムンクルスである。
ラニ=エイトは「8番目の女」という意味。
裏社会で流通している、遺伝子工学で作られたホムンクルスとは別のもの。
ラニは旧世界の魔術理論と、アトラス院で検証されていた最新科学技術によって作られた、来るべき電脳世界に対応した魔術師───いわば新人類と呼ぶべき存在である。
エーテライトと呼ばれるナノ単位の繊維を端末とし、インターフェイスなしに電脳世界へ自身を送り出す事ができる。
その演算能力は聖杯戦争の会場となる校舎と同規模。聖杯戦争の管理を任される上級AIに負けていない。
感情のない機械と思われがちだが、彼女は人間以上の性能を持つホムンクルス。感情など当然のように搭載している。
しかし、それがどういったものなのかを教えてくれる筈だった師は、ラニが心を持った事を確認し、最後の命令を残して他界してしまった。
“ムーンセルと接続し、それが人類の未来を脅かすものなら破壊せよ───”
ラニは自分にある『感情』の有効利用法を学習できないまま、マスターとして月に登る。
その先にあるものが決して帰れない結末である事を、正しく理解して。

CCCでも登場する、頼りになるオペレーター。
月の女王さま同様、五回戦が終了したタイミングで月の裏側に落ち、BBに意識をジャックされて主人公たちの敵となった。
BBがラニを第二階層のコアにした理由は、ラニとBBが近いものだったから。
凛は人間なので信頼できないが、ラニはBBたちに近い思考回路を持っているため、同士として上の役職を与えたのである。
主人公に論破された後はBBと挟を分かち、パニッシュメントの怒りをおさめて生徒会に参加。以後はオペレーターとして活躍する。
褐色のジョバ○二か、という指摘が入るぐらい、大抵のプログラムを一晩で組んでくれる。
生徒会での役職は会計。有能な参謀としてサクラ迷宮攻略のサポートをする。
また、同じサポート役として凛と親好を深め、後半では戸惑いながらも、人間らしい友情の在り方を受け入れる。

Fate/EXTRA Material: Fate/EXTRA用語辞典
§

1
アトラスの錬金術師・エルトナム院長によって作られた人造人間(ホムンクルス)。“8番目の女”という意味。

翻訳者注
  1. ^ ラニ=VIII(路地裏ナイトメア用語辞典)。
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Melty Blood路地裏ナイトメア: 路地裏ナイトメア用語辞典