リストラ

いわゆる「コンプリートマテリアルIV」に収録されたプロト版「Apocrypha」から、本編に移行するにあたって何人かのサーヴァントがリストラの憂き目に遭った。
まず、真っ先に消えたのが坂田金時。主人公側と敵対するにはあまりに気持ちの良い男すぎ、味方にするにはあまりに頼もしい。さらに、プロット時点で「フランケンシュタインの宝具を使用して復活する」という部分が確立したため、味方バーサーカーにフランケンシュタインは外せなくなってしまい、リストラ。続いて切られたのは、武蔵坊弁慶。彼の場合、メンタリティが非常に複雑でパートナーくらいにならないと詳しく書けないのだが、パートナーは既に決まっていたので食い込む余地がなさすぎた。何より、そもそもランサー三人いて、残り二人はヴラド三世とカルナさん。日本のサーヴァントということもあって、無念のリタイア。
この頃になると「ルーマニア舞台。ヴラド三世知名度大ボーナス。中心となるサーヴァントはジャンヌ、そしてアストルフォ、ライバルは天草四郎時貞」と大雑把に決まっていたので、続いてリストラされたのがゲオルギウス。三人目の聖人がいる、となるとジャンヌと天草の思想対立にどうしても組み込まなければならないのだが、煩雑になるのを恐れたため。彼の宝具もラストのオチを考慮すると、途中で変身してしまうとありがたみが薄れてしまうのでリストラへ。
さて、二人いるライダーの内一人が没ったためにライダー枠が一人空いたので人員を考える。可能であれば、あまり物語の主軸に絡まなくて凄く有名な奴……という訳で浮上したのが、アキレウス。
アキレウスと敵対する側のサーヴァントとして後一人、ライバルかそれに類する存在が欲しい。例えば彼の師匠のケイローンとかどうだろう。でも、そうなるとアーチャーの内どちらかをリストラしなければ。
この時点でアタランテはジャンヌと敵対することを決めていたため、アキレウスと同じ“赤”側に居なければならない。残るはダビデただ一人。キャラクター的には味方で問題ないのだけど、今回はヴラド三世を卜ップに据える予定。もし、もう一人もっと世界的に偉大で有名な王が傍にいた場合、ヴラドとの絡みがややこしくなりそう……。という訳で、ダビデが最後のリストラ枠へ。
長々と語りましたが、まあ皆さん「Fate/Grand Order」での復帰おめでとうございます……と。

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Fate/Apocrypha material: Fate/Apocrypha用語辞典