世界情勢

それは穏やかでありながら、
いずれ訪れる終末を受け入れた世界。

1970年代に発生した大崩壊[ポールシフト]を皮切りに、急速な資源不足から人類の生活圏は減衰、産業の縮小もあいまって破産、破綻する国家が続出した。
二次災害的な自然災害、バイオハザードも多発し、2000年には地球の総人口は三分の二にまで激減。
石油資源は枯渇し、使用を制限され、アラブ諸国はかつての力を失った。
人類は新たなエネルギー採掘地・北極圏の開発に乗り出すが、その支配権の大部分は西欧(ハーウェイをはじめとする財閥)にあり、事実上、彼らは地球の30%を手にする事になった。
西欧財閥は独裁者にはならず、よき指導者として資源を管理し、ヨーロッパだけではなく地球人類全体の存続に努める事を宣言。人種を問わない難民の受け入れに努め、新時代の都市国家を形成した。
西欧財閥の管理下にある地域では貧困、紛争はなく、理想的な都市運営がなされる事になった。
結果、先進的な文明圏はユーラシア大陸西部に集中。以後は貧困にあえぐ国々に資源援助を行い、傘下に納めながら拡大していった。ハーウェイを筆頭とする西欧財閥が地球の指導権を握った瞬間である。
西欧財閥は都市を管理しながらも宇宙開発に関わる技術進歩をすべて凍結。
“人類にこれ以上の技術躍進は必要ない”とし、徹底した管理社会を目指している。

その一方、西欧圏とイスラム圏との対立はより激化し、紛争は絶えない。
イスラム圏は西欧財閥の『機械的な都市管理・資源管理』を非難し、徹底抗戦の構えに入っている。
が、国としてのカタチを失いつつあるイスラム圏ではゲリラ的な戦いしか続けられず、彼らが西欧財閥に駆逐されるまであと五年ほどと言われている。

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