万海灼き祓う暁の水平

シュルシャガナ。
メソポタミアの戦神ザババの持つ、イガリマと対になる剣……の名を冠されてはいるが、これも「そのもの」なのかどうかは定かではない。別名・斬海剣。

溶岩塊じみた峰と純然たる火の剣身で形作られた、万の海すら灼き祓う神造兵装。こちらは「水平線」の概念を有している。
それは空と海の果て、「溶け混じる領域」の極致。そこに暁の方向性が与えられたならば、それはすなわち何ものをも溶かし果てる炉を意味する。絶えず躍るは、全てを灼き祓い一つとする、浄化の炎。この赫色の剣閃の前では、正邪も、善悪も、空も海も、敵も、敵であったものも――――等しく、曙光の中に溶けていく。

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